■科学的知識の欠如と日本の「精密司法」
弁護士の高橋正人氏は「そもそも供述に頼る裁判自体が間違っていると思っている。問題は、見抜けない裁判官に一番大きな責任があるはずだ。裁判官は絶対的な権力を持っている判断権者だが、彼らには科学的な知識がない。ないから供述に頼る。そこに一番の根本の原因がある」と強く主張した。
その解決策として、「司法試験の合格者のうち3分の1を理系から取りなさいということだ。そういう人たちに、科学的な問題になった時に専門的にやらせることが、冤罪を防ぐ一つの近道ではないか」と提案した。
自民党の井出庸生衆院議員は「客観的な証拠、物証によって昔の取り調べは変わってきているというのは、政策議論をしている時にも聞いている。裁判官にももっと知識が必要だし、それは警察もそうではないか。客観的証拠できちんと捜査していただきたいが、それでも否認していると目の前の不利益が長くなる。一生懸命、拘置所の中で証拠を読んだりして戦いきれる人しか残らない現状はなんとかしたい」と重ねた。
■勾留期間をめぐる議論と諸外国との違い
