加害から30年…現場で土下座する
しかし、月日の経過とともに強い罪悪感が芽生え、30年経った今、加藤さんは過去の加害現場を訪れ、アスファルトの上に深く額を擦りつける土下座を繰り返している。直接被害者に会うことは当時の記憶を呼び覚まさせ、二次被害を生む可能性があるため、顔を合わせずに土下座することが自分への戒めであり、唯一できる謝罪行動なのだという。
さらに、「最後に子どもに対する性加害をしてしまった場所」だという駅の近くで、2000年に小学生の男子児童を密室に連れ込んだ事件の記憶を語った。相手が抵抗しないよう、拘束具や刃物などの凶器を準備していたという。当時の心境について、「自分の行為は子どもに害を及ぼすものではない。被害を受ける子どもにとっても性的に気持ちがいいことのはずだから問題ないんだと考えていた。また、被害者がどんな目に遭おうと構わず、自分のファンタジーを満たしたい」などと、性的欲求を満たすための都合の良い解釈と、歪んだ認知を告白した。
男の子が抵抗したため犯行は未遂に終わったものの、カッターなどの凶器を持っていたこともあり「子どもの命さえ奪いかねない」と自分が恐ろしくなり、近くの交番に自首。保護観察処分付きの執行猶予判決となり、更生を目指してきた。しかし、取材中に駅前広場の噴水にある「裸の少年の銅像」を目にした際、加藤さんは「正面が情景的にヤバいので…」と動揺し、スタッフを制する場面があった。今なお性的欲求や衝動が高まるリスクを必死に避けて生活を送りながら、葛藤し続ける小児性愛者の生々しい現実がそこにはあった。
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