■病院は看護師を守れるか
この事態に対し、1万人以上の患者を診てきた認知症専門医の朝田隆氏は、認知症専門病棟と一般の外科・内科病棟における「心構えや本気度」の違いに言及した。「どこの病棟で看護・治療をしているかによる。認知症専門のところであれば、心意気というか身構え・本気度が変わってくる。外科や内科の病棟では(認知症のケアまで)手が回らない」。
一方、フリーアナウンサーの柴田阿弥氏は、労働者の権利保護の観点から苦言を呈した。「『認知症だから仕方ないね』という言葉を、本人を責めないための言葉として使うのはいいが、暴力を受けた側の医療従事者や介護をしている方に我慢を強いる言葉として使うのはよくない。労働者の方の権利や生命、身体を守るのは、病院としてマストだ」と主張した。
暴力への防衛策として稲葉さんは、「なんとなくこの患者さんは暴力のリスクが高いよねというのが分かっていれば、スタッフ1人でケアできるところを2人で取り組む対応はできる」と語ったが、急な興奮による暴力は完全に防ぎきれない難しさも滲ませていた。(『ABEMA Prime』より)

