10年で検査数が4倍に「出生前診断」の是非 産む決断、産まない決断、それぞれの葛藤 専門医「家族の環境によって全く違う」

ABEMA Prime
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■海外では検査率7割とも 生まれる前に知っておく意味

 選択を迫られる家族に対し、林氏は医療現場における支援のあり方について「決断のプロセスやタイミングは、家族それぞれで全く違う。住んでいる環境や、共働きかどうか、親の支援が受けられるか。本当に様々なことで変わるので、僕らは代わりに決断することはできない。家族の立場を理解して、必要とする情報を提供して、できるだけ納得する結論に至るまでの手伝いをすることしかできない。ただ病気だけ伝えても何も決めようがない」と語った。

 自身も子ども2人の際に出生前診断を受けたというライター・ヨッピー氏は、情報を得る意義を次のように語る。

 「どういう結果が出たらどうしようとかは特に決めずに、とりあえず一旦受けた。要は選択肢をしっかり作っておきたかった。ある程度事前に情報を仕入れることによって対策が打てる。これは知っといた方がいいと夫婦で話し合ってから受けた。事前に情報を聞いて選択肢を作ることは大事だと思う」。

 一方、コラムニスト・タレントの小原ブラス氏は海外では7割を超える検査率や高い中絶率の高さに触れる。「命の選別だと言われるのはわかるが、人間はその選別をする生き物なんだろうなと思うし、それは仕方ない部分ではある」と理解を示しつつ、社会全体が直面する倫理的課題を指摘した。

 「障害を持った子が生まれないような社会になっていった時に、実はその障害を持っている人が環境が変わったり新しい病気が出た時に、種の保存として必要な存在かもしれない。みんなが同じ方向に向かっていくのは、神の領域に手を出す感じがするので、どこかでコントロールはしないといけないのではないか」。

 出生前診断自体は進歩するものの、それぞれの家庭の事情や環境が複雑に絡み合う中で、親たちは限られた時間での選択を迫られている。

 Kさんは「この問題は、簡単に白黒つけられるものではない。それぞれのご家庭事情や思いがあるし、多くの方が真剣に悩みながら決断されている」とした上で、「やはりなるべくたくさんの情報を得ることで、ご家族や周りの人と話し合って、自分たちにとって何が最善であるかを一番に考えられるのがいいのではないか」と述べた。

 また、出産を間近に控えるRioさんも「本当に正解がないことなので難しいし、私自身もすごく悩んだ。ただお腹の子が来てくれた時点で『生まれたい』と思って来てくれたと思うしかなかったし、そう考えると産む決断してよかったな思っている。先に情報があることはすごく良かったと思っている」と語っていた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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