ボクシング以降の人生も“好きなこと”を仕事に…コーヒーとの出会い
「Shinonome coffee」の店名にあるように、優大が営むカフェは自家焙煎のコーヒーがメイン。優大とコーヒーの出会いはプロデビューと時期が重なる。そのきっかけと当時の思いについて優大は振り返る。
「プロデビューする20歳ぐらいの頃、焼肉屋で働いてて“なんかこれ違うな”と思って…やっぱりボクシングを好きでやってるから、それ以降の人生も好きなことを仕事にしたいって思ったんです。その時に1番好きだったのがコーヒーだった。ボクシング人生なんて35歳ぐらいまでだと思っていたので、その先の人生を考えてコーヒー屋のアルバイトに変えたんです」
以降、優大はロードワークに出る前に、日課としてハンドドリップを続けるようになった。「ボクシング引退する頃までには、少しは様になるかな」そんな気持ちで始まった習慣は「結局、今でも続いてます(笑)」。
当時、優大は朝7時に店をオープンさせ、昼ぐらいまでコーヒーショップで働いていた。朝、ハンドドリップをしてロードワークを終えてからバイトへ。バイトから帰って昼食を食べ、再びコーヒーを淹れてジムに行くような生活だったという。ジムに行く前に銀次朗が優大の部屋をのぞき「兄ちゃん、コーヒー淹れて」というやりとりも兄弟の日常で「コーヒーとボクシングは兄弟にとって割とセットだったすね」と優大。
東京・五反田にあるワタナベボクシングジムでの日々が始まると、まもなくして南美さんを熊本から呼び寄せ、近くのカフェで修業を開始させる。「将来、俺たちコーヒー屋やるから。コーヒーの勉強をしておいて」と。
現役を引退して店頭に立ついま、一番のやりがいを感じる時は、初めて来たお客さんが2回目、3回目と足を運んでくれるようになった時。では「難しさは?」と聞くと…
「ボクシングとかコーヒーとかに限らず、何でも初めは難しいじゃないですか。練習あるのみ。積み重ねた時間が解決してくれます。結局、僕はボクシングを通じて“継続すれば夢は叶う”っていうこと分かっちゃってるんで。地道にコツコツやれば、きっとたどり着けると思ってるんで。『継続することの難しさと大切さ』っていうのは、ボクシングでは少数の方にしか伝えられなかったと思うんで、コーヒーではもっといろんな方に伝えていきたいです」
辞め時、セカンドキャリアに悩むボクサーに“次の世界”を示したい
