■音のない世界でリズムを刻む
耳が聞こえない中でステージに立つ中嶋さん。そのパフォーマンスについて、「幼少期からバレエ経験で、踊りのリズムが体に染み付いている。さらに大きくなってからは手話パフォーマンスに出会い、カウントという方法を学んだ。『12345678』という8拍子のカウントを、ステージの見える位置に立つスタッフから視野で捉えて踊るのがベースになっている」と説明する。
また、ミュージカルなどでキャストと共演する際は、周囲の歌う呼吸や肩の動きを見てタイミングを掴んでいるという。「新しい歌は練習が必要だ。何回か積み重ねて練習を覚えた後であれば、タイミングが分かってできるようになる」。
歌詞を手話で表現することについては、「日本語は曖昧に表現する部分が多いが、手話ははっきり表す言葉が多い。翻訳するときに意味をまず考える。J-POPなどの流行りの歌は、新しい言葉の組み合わせが多く翻訳しづらいが、歌詞を見て、手話で歌うように選んでいる」と明かした。
■「前例がない」の壁を越えて
