「切断しても再生するんだって」
2人が出会ったのは2020年ごろ、きっかけはSNSだった。男性は当時高校生だった。やがて男性と佐藤被告は交際を始め、同棲生活を送る。佐藤被告は「耐えるのを見るのが好き」などと言い、男性に対し、次第に暴力を振るようになったという。
部屋は少しずつ“檻”に変わっていく。スマートフォンも通帳も金庫の中。佐藤被告が外出している時は、ペット用の監視カメラに常に映ることを指示され、働くことを禁じられた。心理的にも支配され、親や友人から孤立させられ、人間関係も断たれていく。
「ここから出て行ったら、野垂れ死にやな。お前には生きてる価値がない。お前には私しかおらん」などと言われ、男性は「別れたら生きていけないと思っていた。だから反抗できなかった」のだそうだ。
この檻の中で3つのことが起きる。はじまりは、佐藤被告の思いつきだった。
「ねえ、乳首切らせて。切断しても再生するんだって」。男性が断ると、「そんなこともできないんだったら、私のこと好きじゃないよね。別れよう」。追い出されたら生きていけないと、男性はうなずいてしまう。
佐藤被告は、男性を浴室の浴槽内で後退できない状態にし、声を上げないようにタオルをくわえさせた上で、左乳頭をハサミでゆっくり切断した。佐藤被告は、その直後を撮影し同僚に送っている。「乳首切り落としてみた」。
警察を呼んだのは被告の方だった
