警察を呼んだのは被告の方だった
2024年10月、2人が交際を解消していた時期、佐藤被告は男性のスマホに女の子の店に発信した履歴を見つけ、激高する。そして信じられないことを口にする。「許してほしかったら、左手の薬指切れ」。
男性は自分で包丁を握ったが、左薬指の根元に、“かすり傷程度”の傷をつけただけで切れなかった。「それだけ? 自分でできないんだったら私がやる」。佐藤被告は通販でなんと斧を注文。男性に睡眠薬を飲ませ、まな板の上に置かれた左薬指を、斧を振り下ろして切断。まだ繋がっていた皮も佐藤被告が切った。
さらに、「許す時はその指を食べる文化がある」と話し、指を少し取って焼いて食べた後、切り落とした指を瓶に入れ、冷蔵庫で保管した。「人の指、初めて切った」。
2025年1月、今度は女自身の痛みだった。韓国で鼻の整形手術を受け、術後の痛みに耐え苦しんでいた。「ねえ、私がこんなに痛いのに、なんで同じ痛み味わってくれないの」。佐藤被告はハンマーで鼻を砕かせろと迫ったが、男性は応じなかった。
そこで、別れたくなかったら、耳と鼻をグーで10回殴らせろと要求。「叫んだら殴る回数1回増やすからな」。拳は耳に10回以上、そして鼻にも振り下ろされた。その後、別れ話になり佐藤被告が暴れ、男性に押し倒された。皮肉にも「相手から暴力を受けた」と、最初に警察を呼んだのは、佐藤被告のほうだった。
ところが駆けつけた警察官が、男性の頬の傷に気づく。男性はここで初めて打ち明ける。警察官の「今しかないよ」の一言で、男性はようやくその部屋を出た。佐藤被告は逃亡したが、2025年2月、逮捕される。
なぜ体の欠損を求め、従ったのか…犯罪心理学者の見解
