■「社長の言っていることがわからない」街の声とボス・マネジメントの有用性
部下から見た上司との関係について街の人に取材すると、様々な悩みが聞かれた。
「いやもう(最初は)社長の言っていることがわからないですよね。そもそも。こっちは伝わっていないんですけど、社長は伝わっていると思っているので、全然意見が食い違うことが結構ありましたね。10年経ってやっと社長のことがわかってきたかなという感じですね」(不動産業30代)
「やっぱり(上司は)合う人もいれば、逆に合わない人とはなかなか喋れなかったので。なかなか自分がその時は成長できていなかったという部分はありますかね」(家電量販店勤務40代)
「前(の職場)は割と密にコミュニケーション取りにいって、どういう風に話を持っていけば話が進みやすいかなというのを考えながら仕事することが多かったのですが、今(の職場)は割と裁量があるので、そこまでではないです」(弁護士30代)
「最初は良好だったんですけど、徐々にちょっと要求が自分の中では難しく感じちゃって…っていうのでちょっと距離が出ちゃったんですけど、今ではすごく理解してくださって。(転機は)まず知ろうとしてくれたところですかね。(自分の)良さとか長所とか特徴とか。それで自分にできることの要求が、自分がやりやすい要求に変わってきたというのが非常に感じました」(施工管理40代)
上司との関係は人によって悩み方も様々だが、組織のマネジメントに詳しい中尾氏は、部下が積極的に上司に関わる「ボス・マネジメント」の重要性を訴える。
「『ボス・マネジメント』は『ボスを使って成果を上げる』ということだが、従来は『ボスは味方じゃない』と思っている人たちがたくさんいて、あるいは会社の本部は味方じゃなくて、現場のことをわかっていなくて、それをいかに『できないんだ』ということを説明するのが現場のエネルギーだった。上司も本部も皆味方にして『どうやったらお客様に喜ばれるのか』という風に考えるのかと。エネルギーを会社全体でもいいし部下でもいいし、それ(エネルギー)を仲良くするために使うのに、今皆が考えていない『ボス・マネジメント』がとても大事だと思う」(中尾氏、以下同)
自己開示とすり合わせ…上司の力を借りるポイント
