将棋の伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦七番勝負第1局が7月4・5日の両日、静岡県浜松市の「浜松八幡宮楠倶楽部」で行われ、藤井聡太王位(竜王、名人、棋聖、棋王、王将、23)が挑戦者の伊藤匠二冠(叡王、王座、23)に138手で敗れ、シリーズ黒星発進となった。
若きタイトルホルダー同士の激突となった“真夏の七番勝負”開幕局は、先手の藤井王位が得意の角換わりから穴熊に構えたのに対し、後手の伊藤二冠は右玉を採用。1日目から積極的に仕掛ける伊藤二冠に応じる形で激戦へと突入すると、2日目の封じ手でも伊藤二冠は自陣の馬を逃げずに先手陣へ鋭く踏み込む強気な決断を披露した。盤上は一気にヒートアップし、昼食休憩の段階ですでに「ノーガードの殴り合い」と形容される最終盤へと突入していた。
難解な攻防の中で的確にリードを広げられる苦しい展開の中、最終盤には藤井王位が局面の複雑化を狙い渾身の勝負手を放って起死回生の打開を図った。しかし、伊藤二冠が正確無比な対応を見せて反撃を封じ、そのまま押し切られる形で大激戦に終止符が打たれた。
防衛7連覇を狙う絶対王者・藤井王位にとっては痛い黒星発進となった。藤井王位は今年3月8、9日の王将戦七番勝負第5局で永瀬拓矢九段に勝利して以来、春の名人戦や今月1日に決着した棋聖戦をストレートで防衛するなど、4カ月近く不敗を守っていた。絶好調の中で迎えた王位戦だったが、この開幕戦に敗れたことで公式戦の連勝記録は「14」でストップした。
藤井王位、伊藤二冠の終局後コメント




