AIよりも早く、天才の直感が盤上のうねりを捉えた瞬間だった。将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」予選Bリーグ1位決定戦、東武鉄道 北関東ブリッツァーズ 対 中国・四国ナヴィセトスの激闘が7月4日に放送された。チームの窮地を救う大熱戦の中、絶対的エースが見せた神がかり的な読みに視聴者も騒然。「キタッ!」という一言とともに戦況が一変する、まるで漫画のような劇的なドラマが誕生した。
中国・四国が怒涛の3連勝を飾り、迎えた第4局。北関東の佐藤天彦九段(38)と中国・四国の菅井竜也八段(34)という、実力者同士の激突となった。注目の新ルール「先手番入札制度」では、佐藤九段が「相手の方の思想がよくわからない。(菅井八段は)後手を苦にしないと思うので、ちょっと少なめで」と22秒を提示。対する菅井八段は「先手は欲しい。天彦さんのことは糸谷さんが一番熟知していると思うので、教えて!」と中国・四国監督の糸谷哲郎九段(38)監督に相談を持ちかけた。
糸谷監督の「1分超えてこないと思うんですよねー」「(先手が)欲しいなら70秒とか?」というアドバイスを受け、菅井八段は混乱しつつも1分10秒を決断。結果的に先手番を得たものの持ち時間に大きな差がつき、菅井八段が「熟知してないじゃないですか!(笑)」とツッコミを入れる一幕もあった。
「ん!?…キタッ!」
