極限のプレッシャーがかかる早指し戦において、冷静さを保ち続けるベテランの姿に、絶対的エースも思わず目を丸くした。将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」予選Bリーグ1位決定戦、東武鉄道 北関東ブリッツァーズ 対 中国・四国ナヴィセトスの対局が7月4日に放送された。今大会から導入された対局中の心拍数表示が注目を集める中、百戦錬磨のベテラン棋士が叩き出した驚異的な低数値に、控室は大盛り上がり。北関東の藤井聡太竜王・名人(王位、棋聖、棋王、王将、23)も「すごい落ち着いてますね」と驚きの声を上げ、まさかの“逆・心拍王”誕生の瞬間に視聴者も熱狂した。
中国・四国が先制して迎えた第2局は、北関東の木村一基九段(53)と中国・四国の藤本渚七段(20)による、ベテランと若きエースの激突となった。対局開始前の新ルール「先手番入札制度」において、木村九段は「あまり時間にこだわっていない」と17秒を提示。対する藤本七段は「先手は欲しいけど、ギリギリを狙って」と41秒を投じ、藤本七段の先手番に決定した。互いの思惑が交錯する中、静かな闘志を秘めて始まった一戦は、雁木模様の出だしとなった。
今大会では、持ち時間を削り合う「先手番入札制度」に加え、対局中の棋士の心拍数をリアルタイムに画面表示するシステムが大きな話題を呼んでいる。秒に追われる過酷なフィッシャールールにおいて、棋士たちの緊張や焦りが数値となって可視化されるからだ。
「一番上は無理だと思って、一番下を狙っているのでは?」
