さらに、八冠を制覇し他を寄せ付けない孤高の存在であった藤井王位についても「伊藤さんがぐんぐん力をつけられて活躍されているので、ある程度の危機感があると思うんですよ、藤井さんにもね」と推測した。急速に成長するライバルに対し「もしかしたら逆転されちゃうんじゃないかってね、立場がね。そういう可能性も十分にある」と触れ、「今はタイトル数6対2でまだ差がありますけども、それが逆になってもおかしくないわけですから」と熱く語った。
これに対し、聞き手の野原未蘭女流二段(22)も、普段はどんな相手でも「いつも通り」と語る藤井王位が、伊藤二冠との対局では表情から闘志が溢れ出ていると同調。さらに、藤井王位の強烈な「負けず嫌い」を示すエピソードとして、卓球などの遊びでも「負けたくない感じがする」という素顔を明かした。野原女流二段が「『先生卓球ぐらい勝たせてください』って言ったらニヤニヤされていましたが、ダメなんだなと」とこぼすと、中川八段も「勝負事ね」と深くうなずき、盤外でも一切の妥協を許さない王者の姿勢がうかがえた。
タイトル戦という最高峰の舞台で繰り広げられる意地とプライドのぶつかり合い。この解説と裏話に、中継を見守っていたファンも激しく反応した。コメント欄には「将棋界が面白くなる」「まあ、直近のタイトル戦だけ勝ち越しだけど、だから面白いのよな」と熱戦を喜ぶ声や、「お互い負けん気マックス」と両者の闘志を称える声が殺到。また、「危機感よりも喜んでると思うけど」「でも聡太は匠がいるおかげでまた成長できる」と王者の心中を推測する意見や、トップを走り続ける姿を「賑やかな孤高」と表現する味わい深いコメントも寄せられていた。
「ずっと際どいと感じていた」




