■「考える力が弱くなってしまう」
一方で、AI研究者で慶應義塾大学教授の栗原聡氏は、「僕らは考える生き物で、考えるときにはやっぱり悩ましい。だけど、それをやるから脳を鍛えられる。ちょっと分からないから検索しちゃう、答えを聞いちゃうと、やっぱり考える力が弱くなってしまう」と警鐘を鳴らす。
さらに、脳の発達という観点からも「5歳を過ぎると脳の結合は弱まっていく。脳は使わなくなると結合が切れてしまうと元には戻らない。特に幼少期は成長過程なので、ある一定レベルのものを学んでおかないといけない。今しゃべるためには一定数の語彙力も文法も必要で、分かっているから使っている。それをAIにしてもらってしまったら、何がおかしいかも分からなくなりかねない」との懸念を示した。
現在のAI技術が急速に移り変わる点については、「今のAIの仕組みを知ったからといって、2年後にそれがメジャーという可能性はおそらくない。移り変わっていくものを、今のAIはこうだからといって学ぶのは本当にいいのか。もっと本質があるだろう」と指摘し、「中途半端に導入して変な形で弊害が出るのであれば、まだ慎重にした方がいい。しっかりどういうものかが分かった上で使っていった方がいいのではないか」と強調した。
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