「血付いた」理由に金品強奪も
殴るうちに川口被告の服に血がついた。これに川口被告は「血付いたべや、お前、早く弁償代払えや。全部出せ。全額。小銭もな。クレジットカードもな」。金の要求には、川村被告も声を重ねていた。
奪ったのは、現金約2000円とクレジットカード、キャッシュカード。そして、暗証番号を言わなければ、仲間にさらに暴行させると脅した。暴行は、およそ2時間にも及んだ。
その間、被害者の歯が折れたかもしれないという話に、川村被告の声で「それくらいの罰、受けたってことだろ」と録音されていた。
さらに川口被告は、仲間たちが欲しいタバコの銘柄をまとめ、八木原被告と川村被告に、奪ったカードで買ってくるよう指示。タバコ20箱を購入した。別れ話をきっかけに始まった暴行は、金品を奪う強盗へと変わっていった。
タバコを手に八木原被告と川村被告が戻ってくると、被害者は土下座して謝っていた。しかし、八木原被告は許さなかったという。
そして、一度も手を出していなかった少年Bも、川口被告の「やんないの?やれよ」との号令で、2回にわたり被害者に飛び蹴り。
さらに、川村被告の交際相手だった少年Aは、被害者に馬乗りになり、両手のこぶしで約1分間、顔を殴り続けた。
倒れた被害者の頭を、今度は川口被告と少年Aが挟み込み、左右から交互に蹴りつけた。公園に鈍い音が響いた。それでも、暴行は終わらなかった。
被害者は、二度、逃げようとした。しかし、そのたびに追いつかれ、再び暴行を受けた。
そして、川口被告と少年Aが、被害者の服をすべて脱がせた。なぜ、服まで奪ったのか。川村被告は、その理由を後になって知ったという。「(川口被告から)服を川に捨てるとき、『指紋が残るから』だと聞きました」。証拠を残さないためだった。
川口被告がライターの火を男性に近づける。その様子を少年C(16歳)が撮影していた。「誰も、止めませんでした」(川村被告)。全体で100回以上。尊厳という尊厳を、この夜すべて奪われた。
「頭部や顔面は、出血していないところがないほど」
