将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」の準決勝第2試合が8月22日に生放送され、北関東ブリッツァーズが九州サザンフェニックスをスコア5勝2敗で下し、見事に決勝進出を決めた。この準決勝は、北関東の木村一基九段(53)が個人3連勝という圧巻のパフォーマンスを披露。チームを力強く牽引し、悲願の優勝へ王手をかけた。
【映像】文句なしのMVP!木村九段が北関東の勝利を決めた瞬間
大一番の幕開けとなった第1局、木村九段は九州の古賀悠聖六段(25)と対戦した。入札では木村九段が15秒、古賀六段が「無抵抗で」と0秒を提示して木村九段が先手番に。対局前に「5秒にしておけばよかった」と余裕を見せていた木村九段は、雁木の出だしから相手の攻撃陣を狙う“B面攻撃”で主導権を握り、143手で予選を通じた個人初勝利を挙げた。
続く第2局では北関東の三枚堂達也七段(33)が先手番を得るも、九州の佐々木大地七段(31)が鮮やかな飛車切りで一気に優勢を築き快勝。しかし、第3局では北関東監督の羽生善治九段(55)が、九州の西田拓也六段(34)の意表を突く雁木を終始圧倒し、解説の鈴木大介九段(52)が「玉に対する距離感に差が出た」と総括する完璧な指し回しで88手で勝利した。
2勝1敗と北関東リードで迎えた第4局は、北関東の佐藤天彦九段(38)と九州の永瀬拓矢九段(33)が激突。永瀬九段が1分の入札で先手番を獲得すると、銀冠から相手の攻めを呼び込む受けの名手らしい指し回しを炸裂させ、攻防の見込みなしと判断した佐藤九段を投了に追い込んだ。
再びタイスコアとなった第5局は、北関東の“絶対王者”藤井聡太竜王・名人(王位、棋聖、棋王、王将、24)と九州を率いる深浦康市九段(54)の対戦に。1分30秒の強気な入札で先手を得た“雁木王”深浦九段のペースで進んだが、激しい叩き合いの終盤で一瞬の切れ味を見せた藤井竜王・名人が抜け出し、100手で勝利し貫禄を見せつけた。
ベテランの大車輪の活躍と絶対的エースの確実な白星で、見事に5勝2敗で九州を退けた北関東ブリッツァーズ
