そうですね。なるべく多くの局面に触れておくことで、似た局面が出てきた時に再現性のある打牌ができると思っています。割とスポーツ根性的な感じです(笑)。1000本ノックみたいな。
経験した局面は体が何となく覚えています。数年前にネット麻雀で打った局面と似ているな、とか、まだ結構覚えています。あまり共感されないですけど(笑)。経験則と座学の積み重ねだと思っています。
―迷う時間を減らすことにも、経験量が関係する。
ある一定時間を過ぎると、考えているというより、ただ迷っているだけになってしまうこともあります。いろいろ経験しておけば、似た局面で割とスムーズに打牌できる。ある程度パターン化、システム化されていた方がいいと思いますね。
―年齢を重ねる中で、瞬発力や頭の回転に変化を感じることは。
瞬発的な部分はもう衰えていると思っています。ピークは5年ぐらい前かなと思っていますね。一番強い年齢っていつなんだろうと人に聞くこともありますけど、人によって結構分かれます。30代前半だったり、もっと言えば20代半ばだったり。読みの力や知識が同じなら、それくらいの年代が瞬発力のピークになるんじゃないかなと思っています。
その代わり、経験値で補うことによって総合的には強くなれると思っています。瞬発力の衰えをカバーするために、日々ノックしているような感じですね。
―長く続けることへの意識もある。
長く続けること自体はできると思います。ただ、自分が納得できる形でいくつまで打てるのかな、という漠然とした恐れはあります。後悔はしたくないので、今は最大限練習しようと思っています。
―新シーズン、個人としての目標は。
具体的に言うと月並みですけど、MVP争いをしたいですね。注目度が全然違いますから。昨期もシーズン序盤は上位にいることが多かったんですけど、その時は永井さんが突き抜けていて、順位としては良くても「MVP争いをしている」という感じではなかった。だから、そこまで周りに触れてもらうこともなくて(笑)。そういう悔しさもあります。
―やはりMVP争いには特別なものがある。
ちやほやされたいですよね(笑)。シーズンを通して何かインパクトを残したいという野心はあります。ただ、そのために打ち方をねじ曲げるつもりはありません。自分のできる最善を尽くして、その争いに絡めたらいいなと思っています。結果にはこだわりたいですね。
―将棋番組では勝率をAIが出すようになった。チーム全体を俯瞰して、新シーズンの優勝確率を考えるなら。
100%の気持ちでやりたいですけどね(笑)。何%かと言われると難しいです。ただ、他のチームより優勝する確率が高いチームだとは思っています。
―Mリーガーとして3年間戦い、知名度も上がった。これから強くなりたい初心者、中級者に伝えたいことは。
強くなるために必要なのは、楽しく続けることだと思います。麻雀は思った通りに結果がついてこないことも多いので、頑張っている気持ちと結果が一致しないことなんてザラにあります。目先の結果だけを求めるのではなくて、「今日はこういうことができた」「新しい知識が増えた」という喜びを感じながら取り組むことが大事だと思います。
ある程度のレベルまでいくと、自分の麻雀に満足してしまって、そこから結果が出なくなって辞めてしまう人も何人も見てきました。今できていることだけで満足せず、新しいものを取り入れることで気づくこともある。僕自身、それで変化して強くなれたと思うことも多いです。凝り固まらず、いろいろなものを柔軟に見られる力が大事なんじゃないかなと思います。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チーム、2025-26シーズンから全10チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各120試合(全300試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は7000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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