Mリーグ挑戦1年目でいきなり優勝。その中心には、序盤からポイントを積み重ね、堂々たる戦いを見せたEX風林火山・永井孝典(最高位戦)がいた。華々しい結果とは裏腹に、本人がまず口にしたのは「すごく緊張した」という大舞台の重圧。それを乗り越える大きな支えになったのがチームメイトの存在であり、中でも勝又健志(連盟)との濃密な振り返りだった。個人賞には届かなかった昨期を「できすぎた一年」と振り返る永井は、王者として迎える今期も数字を追いすぎず、「年間を通してプラス」を目指す。
―Mリーグ1年目となった昨期を振り返って、どんなシーズンだったか。
すごく緊張しましたし、舞台の大きさを実感しました。ファンの皆さんの声も大きいですし、一戦一戦の重みも大きかったです。
チームメイトのサポートや応援の声もあって、自分にとってはできすぎた一年だったと思います。個人賞は逃しましたが、チームで優勝できたことはめちゃめちゃ嬉しかったです。
―序盤から大きくポイントを稼ぐことができた要因をどう考えているか。
まずは、ついていたことが大きいですね。初戦に勝てたことも大きかったです。それによって気持ち的にも思い切って、自分らしく攻めることができました。
成績が悪くなってきた時もチームメイトのみんながサポートしてくれましたし、監督も僕がどうすれば気持ちよく打てるかをすごく考えてくれました。第1試合という決まった時間帯に出られることが多かったのも大きかったと思います。
―勝又さんとの師弟関係は、いつ頃から現在のような形になったのか。
最初からですね。出た試合はすべて、勝又さんと振り返りをしていました。そこで教わった知識を、後半になってうまく生かせるようになったと思います。
内容がすぐに変わったというより、僕自身の考え方が変わってきました。最初から答えを教えてもらうのではなく、まずは僕自身ですべて考えて、その考えが合っているかどうかを見てもらう。そういう形になって、考え方の幅が広がったかなという感じです。
―勝又さんとの振り返りを重ねる中で、特に成長したと感じる部分はどこか。
相手との距離感の取り方ですね。最初は自分の手が中心でしたが、相手との距離感をつかめるようになってきました。速そうな相手に対して安全牌を持ったり、逆に押し返せるようにしたり。そのあたりは、この一年でつかめたと思います。
―周囲から見ると、勝又さんの指導は厳しく映ることもある。
一般的にはきつい指導に見えるかもしれませんが、僕にとってはすごく嬉しいことです。きつい言い方をするのも、僕のことを気にかけてくれているからだと思っています。だから嬉しいですね。入団前から、教えてもらえるという雰囲気はありました。
―Mトーナメントでは、その勝又さんとの“師弟対決”も実現した。
Mトーナメントでしか戦えないので。勝又さんは勝ち上がると思っていましたし、僕も戦いたいという気持ちはありました。実際に戦ってみて、本当に強かったです。試合では最初に岡田紗佳さん(KADOKAWAサクラナイツ)にリードされて、追う展開になりました。そこでさらに勝又さんにもリードされると、なかなか厳しい。完敗でした。
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