「老いを免罪符に逃げるのはズルい」虐待を謝罪しないまま介護を押し付ける毒親の“老い逃げ”…家族代行に頼る子どもたちの苦悩と現実

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■「老い逃げ」とは?

父親の「老い逃げ」を経験した山田さん
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 「老い逃げ」とは、暴言や過干渉で子どもを傷つけてきた親が、かつての過ちを認めることも謝罪することもなく年を重ね、介護や身の回りの世話といった負担だけを子どもに押し付けてこの世を去っていくことを指す言葉だ。ネット上では「傷つけられた側は後遺症を抱えているのに、加害した親が老いを免罪符にして逃げるのはズルい」「いつか過ちを認めてくれると思っていたけど、それは間違いだった。残ったのはトラウマと虚無感だけ」といった悲痛な声が上がっている。

 実際に父親の「老い逃げ」を経験した山田さんは、幼少期から「自分の思い通りにいかないと八つ当たりで暴力を振るわれ、謝っても許されずに部屋の隅で気が済むまで殴られる」という日々を過ごしてきた。成人してからは実家と距離を置いていたものの、3年前に母親が急死したことで、再び父親と対峙することになった。

 「年老いて当時の父親像とは少し変わっていたが、会話をすると昔のことが心に引っかかり、言い合いになると向こうは声を荒らげ、私は過去を思い出す。普通に会話ができないループに入っていた」と山田さんは振り返る。最後まで父親からの謝罪や反省の言葉はなく、都合よく嘘をつかれたり、金銭面で疑われたりすることもあったという。山田さんは「もし最初や途中で一言でも謝罪があれば、また違った状態で終わったかもしれない」と、やり場のない思いを吐露した。父親が亡くなった時の感情を問われると、「正直、初めてほっとした。呪縛から逃れられたという気持ちの方が強かった」と語った。

■「完全に縁を切る人は多くない」…「家族代行サービス」という選択肢
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