「老いを免罪符に逃げるのはズルい」虐待を謝罪しないまま介護を押し付ける毒親の“老い逃げ”…家族代行に頼る子どもたちの苦悩と現実

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■「完全に縁を切る人は多くない」…「家族代行サービス」という選択肢

一般社団法人LMNの遠藤英樹代表
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 山田さんのように、親と直接関わることが困難なケースにおいて、精神的な緩衝材となっているのが「家族代行サービス」だ。山田さんの父親のサポートを請け負った一般社団法人LMNの遠藤英樹代表によると、「毒親」に関する依頼は年々増加しており、同法人の利用者の約7割がそうした背景を抱えているという。

 「完全に縁を切る人は多くない。日本の法律では扶養義務があり、親子関係を完全に断ち切ることは簡単ではない。病院でも介護施設でも行政でも『親の面倒は子どもが見て当たり前』という風潮がまだ残っているため、私たちのようなサービスがこの10年でかなり求められるようになった」と遠藤氏は説明する。

 遠藤氏らが代行として親元を訪ねた際、トラブルになることは想像より少ないという。「親側も長年子どもと離れている時間があるため、薄々は事情を察しており、抵抗される方はあまりいない」と遠藤氏。ただ、親から子どもへの謝罪の言葉が出ることは「ほぼない」のが現実だ。遠藤氏によると、親側は「自分は間違っていないけれど、こういう形(代行)になったから仕方ない」と受け止める場合がほとんどだという。

 しかし、代行業者が介入することには意味がある。遠藤氏は「私たちが親からの要望などをすべて吸収することで、切羽詰まっていた子ども側の気持ちに余裕が生まれる。2、3年経つうちに『1カ月に1回くらいは顔を見に行ってもいいかな』と、親子関係が少し戻るケースもある」と語り、物理的・心理的な距離を取ることの重要性を強調した。

■毒親の心理は? 元当事者が語る「無自覚」の連鎖と抜け出し方
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