■「情報が多いほど人間は後悔しやすい」——専門家が語る縛りの科学
“決断疲れ”について研究する明治大学教授の堀田秀吾氏は、縛りやルーティン化の効果について、「頭は使えば使うほど疲れる。選択肢が多いと判断を誤るし、ろくなことがない。ルーティン化とは、考えなくて済む仕組みを自分の中で作り上げていくということ。その方がより生きやすくなる」と解説する。また、「情報が多ければ多いほど、少ない場合と比較して人間はうつに陥りやすく、後悔しやすいという傾向がわかっている。『もっといいものがあるかも』と思えば思うほど、しんどくなる」とも述べた。
また、佐々木氏も、かつての見合い結婚と恋愛結婚の比較を例に挙げ、「自由に選んだはずなのに失敗した場合、すべて自分の責任になってしまう。誰かに決めてもらった方が、失敗したときに責任を転嫁できる逃げ道がある」と語った。
縛りと自由の両面について、河崎氏は「私服OKの学校に行った生徒が、毎日何を着るか決めなければならなくて大変だったという話と同じ。自由の方が逆に辛いということがある」と述べた。華道家の池坊専宗氏は生け花の視点から、「完全にフリーで(創作を)やってくださいと言われると若い世代は迷って苦しむ。型から入って、自然感や命の距離感を学んでいく方が入りやすい」と語り、縛りが創造性の土台になるという考えを示した。
これを受けてニイナさんは、選択肢が多すぎる現代だからこそ、あえて自分に制限を設けることに意味があると説明する。「制限されたから自分で選べないと腹が立つこともある。でも制限がないと選べなさすぎる時代にもなっている」と述べ、一つのテーマを深く追求するためには、ある程度選択肢を絞ることが必要だという考えを示した。堀田氏は最後に、「クリエイティブな人ほど習慣化しているという話があったが、プロ野球のイチロー選手もそう。いつもの気持ちでいつものことをいつものようにできるというのが、いいパフォーマンスにつながる。クリエイターもある意味アスリートと同じだなと思った」と締めくくった。
(『ABEMA Prime』より)
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