『突き抜けろ!』東大発・異才発掘プロジェクトが見出した子どもたちの12年の歩み― 青年となった画家の苦悩

テレメンタリー
(2/5) 記事の先頭へ戻る

■異才発掘プロジェクト『ROCKET』と子どもたちの出会い

異才発掘プロジェクト『ROCKET』
拡大する

 「トヨタ自動車」からの依頼でCGを作ったのは、永冨士陸玖(ながふじ・りく)さん(26)。他にも「日本マクドナルド」など名だたる企業からオファーが絶えないクリエーターだ。

 しかし2015年、中学2年の頃に不登校になった。当時の永冨士さんは家では話せても、人前に出ると言葉が出なくなる「場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)」と診断された。

「学校教育の中では あまり受け入れてもらえなかったという経験があったのですが、『あなたは別に人と話さなくてもいいし、別に学校にも行かなくてもいい』みたいなことを当時おっしゃってくれて」(永冨士さん)

 12年前、彼にそう言葉をかけたのは東京大学・先端科学技術研究センターの中邑賢龍(なかむら・けんりゅう)先生(当時は教授)。“新しい学校”を作り、そこで選ばれたのは物理、生物、芸術など特定の分野で突き抜けた才能を持った子どもたちだ。

 生き物博士の小学4年生、甲斐潤樹(かい・みつき)くんもその一人。「蛇のおしっこは固体で、固まるとチョークみたいに字が書けます」。

 障害があったり、いじめを受けたり、ほとんどの子が不登校だ。中邑先生は「こんな素晴らしい才能がある子供に対して それ以外の無駄なことをさせることが一体どういう意味があるのかを考えたときに、潰されないように、そういう場を作ろうと思った」と明かす。

 彼らの才能を潰さず、世界のトップランナーを育てる、日本財団の支援のもと始まった試み。それが異才発掘プロジェクト『ROCKET(ロケット)』だった。

戦病死?自決?隠された死因の詳細
こんな記事も読まれています
この記事の写真をみる(6枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る