弁護側は真っ向から否定
事件からおよそ9年が経った2022年10月、京都府警は特定危険指定暴力団・工藤会の傘下、石田組幹部の田中幸雄被告を逮捕した。田中被告は殺人などの罪で起訴されたが、起訴内容を一貫して否認していた。田中被告は2008年、福岡市で拳銃を発射したとして、懲役10年の判決を受けていた。
検察は、積み上げた状況証拠で、被告が実行犯だと証明できると主張した。弁護側は、真っ向から否定した。冒頭陳述で弁護人は「被告人は、事件当日、福岡県にいた可能性がある」「冤罪が生まれる大きな原因の1つとして、被告人とされたものにとって事件当日が特別な日でないため、確実なアリバイを主張できないことがある」としていた。
そして事件から13年近くたった2026年10月16日、京都地裁で裁判長は「主文。被告人は無罪」と言い渡す。傍聴した記者によれば、法廷に声を上げる人はいなかったという。被告は2〜3度、大きくうなずき、弁護側に向かって会釈した。
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