検察が立てた“3つの柱”
検察が描いた事件の構図は、どこで、なぜ、崩れたのか。検察の冒頭陳述と、判決を突き合わせていく。まず、検察が描いた“あの朝”。社長と被告に、面識はなかった。
検察は「被告人は、氏名不詳者らと共謀の上、被害者を殺害しようと計画し、尾灯が切れたバイクで犯行現場周辺を走行するなどした上、別館東側通路において、1人で、被害者の出勤を待ち伏せた」と主張。
東側通路から定位置まで約12m。「被告人は、被害者を待ち伏せしている間に、たばこを2本吸い、その吸い殻2本を別館東側通路に捨てた」(検察)。午前5時45分ごろ、社長がいつも通り出勤し、定位置に車を止める。
午前5時46分ごろ、車を降りた社長に、被告が通路から駆け寄り、拳銃で4発を撃った。被告はすぐに通路に戻り、バイクの「カブ」で逃げた。この構図を、検察は“3つの柱”で支えようとした。
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