「皮肉にも組織的な犯行が立派に行われた」
さらに亀井氏は「状況証拠の積み上げでは、直接証拠はなくても、『犯行現場近くにいた』『凶器に触っている』といった準直接証拠の柱が1本必要となる。それに付随して、間接証拠を積み上げることで立証できる」と語る。
本件については「おそらく一番大事なのは、たばこの吸い殻だが、そこからその辺のおじさんのDNAが出てきても何ともない。工藤会系で殺人未遂の前科、ヒットマンの経歴を持った人物の吸い殻が出てきたというのが最大のポイント」だという。
「“一課事件”としての捜査では、出てくる証拠が弱い。拳銃を使って、完全に致命傷を狙って殺害しているため、おそらく共犯者がいて組織的、かつヒットマンのプロの犯行。だから証拠が出てくるのが非常に難しい」
そのため「一課捜査プラス、暴力団捜査の“四課捜査”がいる。今回おそらく、工藤会の地元の福岡県警と合わせてやっているのだろうが、それでも出てこなかった。つまり皮肉にも、組織的な犯行が立派に行われたということだ」と語る。
プロの犯行であれば、なぜ現場に吸い殻を残したのか。「詐欺の巧妙な人でも抜けるところはある。完全犯罪はなかなか起きず、やはりどこか抜ける。そういう点が出てきたと思う。仮説だが、被告はもしかしたら見張りだったかもしれない。組織的犯行の場合は、いろいろな可能性がある中で、捜査機関はよくこれだけ証拠集めたとは思うが、やはり足りない」。
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