来月に迫るアメリカの中間選挙を前に、アメリカでは赤(共和党)と青(民主党)による社会の分断が深まっている。シカゴから西海岸ロサンゼルスまで内陸部を東西に貫く約4000キロの道「ルート66」を舞台に、「保守の街道をゆく」をテーマにレンタカーで走破しながら、各地で暮らす住民たちの生の声に朝日新聞の金成隆一記者が耳を傾けた。
■青い州に広がる「赤」━━物価高でも揺らがない伝統的保守層
ルート66の起点となるイリノイ州シカゴは、オバマ元大統領を送り出した民主党の強固な地盤(青い州)として知られる。しかし、都市部を離れて一歩農村部に入ると、一面のトウモロコシ畑とともに共和党支持(赤)の地域が広がっている。
全米では長期化するイラン攻撃や中東情勢の緊迫化に伴いガソリン代や生活必需品の高騰が直撃しており、トランプ氏の強権的な政治姿勢に抗議する「ノー・キングス(アメリカに王はいらない)」といったデモ活動も起きていた。アメリカで特派員の経験がある金成記者。立ち寄った給油所では、1回の給油が過去経験したことがない51ドル90セントに達するなど、生活負担の重さが浮き彫りになっていた。
だが、農村部リビングストン郡で農場を営むデイブさんは、物価高に直面し、2021年の連邦議会襲撃事件やトランプ大統領個人の発言に違和感を抱きつつも、共和党への支持は強固だ。減税や規制緩和を通じて企業の自由度を高める「小さな政府」を求めるビジネスマインドに基づき、民主党でもなく、またトランプ氏個人というよりも、伝統的な共和党の理念を支持し続けているためだ。
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