話題の睡眠研究、次のステージは「人工冬眠」か 最先端の研究者が偶然見つけた“マウスが動かず冷たくなる現象”実用化されれば医療や宇宙探査にも期待

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■オレキシン発見から人工冬眠研究へ 偶然見つけた「動かないマウス」

Qニューロン
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 なぜ睡眠研究者が人工冬眠に着目するようになったのか。その経緯について櫻井氏は次のように語る。「ある脳内物質を見つけた時に、その物質を産生している神経細胞の機能を調べていった時に、偶然見つかった。大学院生が特定のニューロンを活性化するという実験をしていた時に、死んでしまったかのようにマウスが全然動かなくなって、すごく冷たくなってしまった。これなんだと調べていたら、冬眠と言ってもそんなにおかしくない状態だと分かって、そこから興味を持った」。

 現在はマウスを使った実験が進んでいる。通常は冬眠しないマウスの脳の特定部位をレーザーで刺激すると、尻尾から熱を放散して体温を下げ始め、およそ1時間半で体温が10度近く低下。心拍や呼吸など代謝全体が下がり、冬眠と同様の状態になるという。実験では、 この状態を何度繰り返しても健康状態に問題はなく、副作用も確認されていないという。また、現在はサルを使った研究にも着手しており、ウイルスを使って人工的な受容体を発現させることで「Qニューロン」を刺激するアプローチを取っているという。

■「冬眠は睡眠じゃない」何が違うのか
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