史上最年少14歳2カ月でプロ入りした、将棋の藤井聡太四段(14)が4月4日、大阪市福島区の関西将棋会館で、第67期王将戦一次予選に臨み、小林裕士七段(40)に104手で勝利、デビュー以来11連勝の新記録を樹立した。
藤井四段は昨年12月24日、加藤一二三九段(77)に快勝しデビュー戦を飾ると、その後も快進撃を続けていた。「(11連勝は)自分の実力からすると望外です。連勝を伸ばせるよう、1局1局指して行きたいです。(今日の対局は)結果は幸いだったが、内容は良くなかったので反省している。まだまだ実力が足りないので、実力を上げて行きたいです」と、新記録達成にも落ち着いたコメントだった。
日本将棋連盟会長を務める佐藤康光九段(47)は、中学生棋士が樹立した新記録を評価。「デビュー早々見事な勝ちっぷりです。ここまで14歳と思えない、しっかりとした戦いぶりで、どこまで連勝を伸ばすか注目しています」と称えていた。デビュー以来の主な連勝記録は以下のとおり。
1位 11連勝 藤井聡太四段 2位 10連勝 松本佳介六段 近藤正和六段 4位 9連勝 森下卓九段 森内俊之九段 佐藤天彦名人
※中学生棋士のケース 1勝 加藤一二三九段 0勝 谷川浩司九段 6連勝 羽生善治三冠 6連勝 渡辺明竜王・棋王
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