4月6日から始まる将棋の第75期名人戦七番勝負を前に5日、東京都千代田区のホテル椿山荘東京で前夜祭が開催され、佐藤天彦名人(29)が「フレッシュな戦いをお見せしたい」と意気込みを語った。
挑戦者となる稲葉陽八段(28)と、21年ぶりとなる名人戦20代対決について「対戦が多いわけではないが、手の内はお互い知っている。棋風としては(2人とも)粘る方」と話した。昨年、初の名人になったが「それまでのプロの生活で出会えなかったお仕事や、人たちと出会えた、貴重な1年間だった。名人という頂のすばらしさがあったから」と、振り返った。