プロ野球のドラフト会議が10月26日に都内で行われ、高校通算111本塁打を誇る超目玉、早実・清宮幸太郎内野手の交渉権はソフトバンク、阪神、楽天、巨人、日本ハム、ヤクルト、ロッテの7球団が指名する中、抽選で日本ハムが交渉権を獲得した。7球団からの重複指名は、高校生では最多タイ。

 一時は大学進学もうわさされた中、プロ志望届提出後はドラフトの話題を独占。10月2日には、プロ10球団のスカウトが本人、両親と異例の面談も行った。ドラフト会議までに阪神、ソフトバンク、ヤクルトが1位指名を公言していたが、楽天、巨人、日本ハム、ロッテも「清宮取り」に参戦した。

 プロ志望を明らかにした際は「王(貞治)さんにようになりたい」と、世界記録の868本塁打についても語った清宮だが、大選手・大記録への挑戦は、日本ハムからスタートを切ることになりそうだ。

 ◆清宮幸太郎(きよみや・こうたろう) 1999年5月25日、東京都新宿区出身。小学生時、オール麻布で野球を始め、中学で所属した調布シニアでは全国優勝。アメリカで行われたリトルリーグ世界選手権でも活躍し、優勝に貢献した。早稲田実業進学後は、1年生時から3番として活躍。2017年に行われたU-18野球W杯で、高校通算108号を放ちこれまでの記録、107号を更新。その後も打ち続け111号まで伸ばした。右投げ左打ち。