19歳の、ちょっと異色の注目力士がいるのです。その前に間単に説明させてもらいますと、大相撲の世界では、十両、幕内の土俵で相撲を取る力士のみが「関取」と呼ばれ、やっと一人前と認められています。
給料がもらえ、化粧まわし姿で土俵入りをし、関取のシンボルである「大銀杏」を結えるのは、ほんのひと握りで、統計的に「10人に1人」と言われています。相撲界には「番付」と呼ばれる階級がありますが、下から順番に「序ノ口」50人、「序二段」は210人、「三段目」は200人、「幕下」には120人もの力士たちがひしめいています。