「経済指標が良くなっている今の安倍政権の方向性に何を加えるのか。正直、石破さんをはじめ総裁候補と言われている人たちから見えてこない。金融緩和を止めるのか、何か+αするのか。考えがあるならそれを聞きたい」
18日放送のAbemaTV『橋下徹の即リプ!』に石破茂衆議院議員が出演。橋下氏が、9月の自民党総裁選への出馬が囁かれる石破氏に意見をぶつけた。
どうしても聞きたいと投げかけた橋下氏の疑問に対して「国債の発行量は落としていかなければならないと思っている。金利がいつまでも0にへばりつくのは決していいことではない。地方に行くと株で儲かったという人はほとんどいなくて、円が安くなって嬉しいという人もほとんどいない。じゃあ金利0で悲しい人となるとみんな手を上げる。だから、今景気がいいといっても、地方の人にとっては『何の話でしょうか』となる。アベノミクスの恩恵が地方・個人に波及しているかというとそうではない」と意見を述べる石破氏。橋下氏は「今の段階はこの金利で、然るべき水準へ上げていく方向性だと僕は思う」とするが、石破氏は「というより上げるに上げられない状況」と主張する。
また、橋下氏は国の借金に触れ「いま日本の借金は確かに多いけど、資産はあるじゃないかと。普通の企業も借金はするわけで、日本にも稼ぐだけの力があって、資産と借金と収益を見れば借金1100兆円でもなんとでもいけるとは考えられないか」と持論を展開。それに対し石破氏は「資産の中で、借金に見合う資産が日本にどれだけあるかということ。資産と負債のバランスシート理論はしっかりとやっておかなければならない」と意見を述べた。
さらに石破氏は「これから先、日本は今のままだともの凄い勢いで人口が少なくなる。2100年には5200万人、2200年には1391万人、2300年には423万人になると言われている。どんどん人口が減る中で借金ばかり増えたらどう返していくのか」と続けたが、橋下氏は「危機感を煽りすぎだと思う」と反論。「江戸時代から明治時代まで人口はほぼ3000~4000万人台で、大正、昭和ときて戦後で一気に1億何千万人と増えた。だから、人口規模はこの1億何千万人を維持するのが本当に適正なのか。人口減少で経済が収縮するといわれるけど、それは人工知能やAIで生産性を向上しながら補えるのではないか」と議論をぶつけ合った。
(AbemaTV/『橋下徹の即リプ!』より)