＜大相撲初場所＞◇十四日目◇1月27日◇両国国技館
元大関・琴欧洲の鳴戸親方が、欧州出身として史上3人目の幕内優勝を果たした前頭三枚目・栃ノ心（春日野）について「国の英雄だと思います」と、優勝決定の瞬間には思わず目を潤ませた。
栃ノ心は前頭九枚目・松鳳山（二所ノ関）を寄り切りで下し、千秋楽を前に13勝1敗の成績で初優勝が決定。母国ジョージアで暮らす妻と愛娘、さらには国民たちにビッグニュースを届けた。鳴戸親方も「（優勝は）感動しましたね。栃ノ心は自信に溢れていましたね。幕内の最高優勝は誰にもできることじゃない」としみじみと語った。
連日、ジョージアの国営放送や新聞で大々的に栃ノ心の活躍ぶりが伝えられていたが、実況の高橋大輔アナから「イチロー選手がメジャーで大活躍した時の日本のようですか？」と聞かれると、「もっとすごいと思います。ブルガリアもジョージアも非常に小さい国。人口も少ないので、国（ジョージア）の英雄だと思います。国民全員がみんなお酒を飲んでいると思います」と目を細めていた。
さらに栃ノ心に生まれたばかりの娘がいることに「いいじゃないですか、子どもと賜杯を一緒に抱いたじゃないですか。なかなかないですよ。娘が生まれた記念に優勝できたんだから。将来、お前が生まれた時に優勝したよって言えるじゃないですか」と、我が事のように喜びっぱなしだった。
（C）AbemaTV
