横綱日馬富士が暴行事件の責任を取る形で昨年11月場所直後に引退。年が明けた一月場所は6場所ぶりに3横綱体制となったが、残された横綱陣もそれぞれ三者三様、綱を張った者ならではの責任、重圧を背負って土俵に上がらなくてはならなかった。
4場所連続休場明けの鶴竜は進退が懸かると言われていたが、初日から圧倒的な強さで白星を積み重ね、進退問題はいつの間にか吹き飛んでしまった。盤石な相撲で中盤までは無傷の10連勝。復活優勝は濃厚かと思われたが、11日目から4連敗と大失速し、賜盃は平幕の栃ノ心に譲ることになった。