大相撲の横綱・白鵬(宮城野)が、初場所で痛めた両足の親指の強化に、ビー玉を足でつかむ珍トレーニングを導入した。3月11日から始まる大阪場所に向けて「けがをしてから始めました」という新たなトレーニングで、土俵に根を生やすようにしっかりと足の裏でつかむのが狙いだ。
 大阪場所を前に稽古を重ねる横綱の足元に、見慣れないものが転がっていた。今では遊ぶ子どもも少なくなったビー玉だ。それを大きな足の指で器用に挟み、転がす。日本相撲協会のホームページに192センチ、156キロと記されている大きな体にしては、実に地味なトレーニングだが、これがなかなか難しい。「(初場所で)指を痛めたんで。新しいトレーニング方法ですね」。初場所は初日の稽古で右足、四日目に左足の親指を相次いで痛めたところで途中休場を決めた。それだけ足の指が、力士にとっての生命線であることがよくわかる。