“荒れる春場所”と言われるが、今年は場所前からすでに風雲急を告げている。5場所連続休場から復帰を目指していた稀勢の里は大阪入り後も調整に励んでいたが、師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)は3月8日、左胸のケガが完治してないことから、本人に代わって今場所を休場することを明かした。また、出場か否か、明言を避けてきた白鵬の休場も取組編成が開かれた9日朝、ギリギリになって発表された。今場所は横綱北の湖を抜いて横綱在位が史上単独1位となる64場所目であったが、先場所に続き自身初の2場所連続休場となってしまった。