先場所初土俵を踏んだモンゴル出身18歳のホープ、豊昇龍が春場所二日目のこの日、本場所デビューを果たした。自身より48キロも重い155キロの中西に組み止められ、やや後退したが右下手から豪快に投げを放ち、巨漢を土俵に叩きつけた。同じ東の土俵下で控えていたライバルの納谷の前で、一足先に白星をつかんだ。
 初めて番付に名前が載った今場所の番付は西序ノ口十九枚目。番付が東十八枚目と近い納谷とは順調にいけば、早い段階で対戦が組まれそう。先場所の前相撲では苦杯を舐めているだけに「今回は負けたくない」と意気込んでいる。