先場所初土俵を踏んだ期待の新弟子、豊昇龍と納谷が揃って春場所二日目のこの日、本場所の土俵に初めて上がった。先に取組が組まれていた西序ノ口十九枚目の豊昇龍の勝利を土俵下控えで見届けてから颯爽と登場した納谷は、170キロの大きな体を生かした強烈な突き放し2発で、わずか60キロと自身よりも体重が約3分の1の宇瑠寅を圧倒。ライバルに続き、こちらもプロ初戦を白星で飾った。
 昭和の大横綱・大鵬を祖父に持ち、父親は幕内優勝もある元関脇・貴闘力という血筋の良さ。自身も小1から相撲を始め、強豪校である埼玉栄高3年で出場した昨年の国体少年の部では団体、個人でともに優勝を果たして今年初場所、鳴り物入りで大嶽部屋から初土俵を踏んだ。