5月4日に横浜スタジアムで行われた対巨人6回戦、横浜DeNA先発の石田健大は6回を投げて88球、被安打2、7奪三振の好投で強力・巨人打線を抑え込んだが、続く7回の先頭打者であるマギーに四球を与えた直後に交代を命じられた。
試合後に記者団の取材に応じたラミレス監督は、この采配について「早い交代ではなかった」と説明。さらに「石田は打者3巡目から球威が落ちる傾向にある。7回先頭のマギーに四球を与えた打席に関しても、ストレートの球速は141kmほどだった。リリーフの準備は整えていたし、今日はその他すべてにおける交代の決断が重要だった」と続けた。
この交代劇にAbemaTVで解説を務めていた岡島秀樹氏は「少し早いのかな、残念です」と話し、「ストレートやスライダーなど、カウントを取りに行く球がとにかく良かった」と石田の好投を称えた。
なお石田本人はこの日の投球について、「全体的に低めにボールを集められました。ストレートで空振りも取れ、一球一球意図したボールを投げることができました。無失点で試合を作ることができ良かったです」とコメント。マウンドを降りる際に沸き起こったファンからの大きな拍手が、納得のピッチング内容を物語っていた。
石田の後を受けた7人の投手(三上、パットン、山崎、井納、エスコバー、三嶋、砂田)はいずれも役割を果たし、チーム一丸となって「連敗ストップ」への執念を見せた横浜DeNA。最後に指揮官は「リリーフ陣は本当に頑張ってくれた。今日の引き分けという結果は、シーズン終了後に“どう転んだか”はっきりすると思う」と手応えを口にして会見を終えた。
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