横浜DeNAのエースがようやく戻ってきた。左肩の違和感で出遅れ、今季ここまで勝利がなかった今永昇太投手(24)が10日のセ・パ交流戦、対日本ハムの3回戦に先発。雨でマウンドがぬかるむ中で5回3失点の熱投。さらに5回にレアードを三振にとって雄叫びを上げるなど、ファイティングスピリットを見せつけ、誰もが待ち望んだ今季初勝利をつかんだ。
初回、守備のミスなどもあり、いきなり32球を要して1失点。ラミレス監督は試合後「最初はどうなるかと思った」と不安を口にしたが、そこからしっかりと立ち直った。
「雨は気にならなかったです。絶対に勝ちたいという気持ちだけでした」と難しいコンディションを気持ちで克服して2回から4回までゼロを並べると、筒香の3ランなどで打線も力投を続ける今永を援護。6対3と勝ち越したまま5回を投げ終えると、6回を待たずしてコールドゲームとなった。
今季初勝利を挙げた今永は「5回の四球と(近藤に浴びた2ラン)ホームランは余計でした。あれが逆転のホームランなら取り返しがつかないので。勝って反省できてよかった」と殊勝にコメント。またラミレス監督は「ホームランを打たれて“このままじゃ代えられてしまう”という危機感を持った。“なんとか勝つんだ”という気持ちは強かった」と土壇場でのファイティングスピリットを評価した。
雨の中、昨季11勝の左腕がつかんだ復活の勝利。ハマスタのファンやAbemaTVのファンからは「おかえり!」「エース復活」といった温かい声援が今永に送られていた。
(C)AbemaTV