![阪神・金本監督、横浜DeNA今永の調子を狂わす「絶妙リクエスト」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/e/0/724w/img_e0bd839749d3e324ae0bfef6475a914e444818.jpg)
6月28日に行われた横浜DeNA対阪神の10回戦で、阪神の金本知憲監督(50)が4回の微妙な判定に対してリクエストを要求。判定は覆らなかったものの、この検証によって生じた“間”が、横浜DeNA先発・今永昇太投手(24)の調子を狂わせた。
今永は初回の立ち上がりこそピンチを迎えたが、それを凌ぐと2回、3回は三者凡退。徐々に本来の躍動感あるピッチングを取り戻しつつあったが、金本監督が仕掛けた絶妙なリクエストによって揺さぶられた格好となった。
問題の場面は4回、1死二塁の場面で阪神の5番・陽川の打球はサードへのゴロ。バウンドを合わせるように後ろへ下がりながらの捕球となった宮崎が素早く一塁へ送球するも、タイミングは実に微妙。ファースト塁審はアウトをコールしたが、金本監督はすかさずリクエストを要求した。
![阪神・金本監督、横浜DeNA今永の調子を狂わす「絶妙リクエスト」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/9/6/724w/img_96390fc44faffb88d9c0b07bfd75e6b2651204.jpg)
長い検証時間を経た結果、判定は覆らずにアウトとなったが、AbemaTVで解説を務めていた野村弘樹氏は「投手にとっては嫌な間ですね」とコメント。するとその言葉を象徴するかのように、今永はプレー再開直後の初球、阪神の6番・俊介にセンター前にしぶとく運ばれ同点タイムリーを献上。さらに続く北條のフライをセカンドの柴田、ライト神里がお見合いする形となり、逆転を許してしまった。
この日の今永は続く5回に招いた2死一、三塁のピンチを神里の好守で切り抜けるなど、今季最長となる7回を投げ115球。2勝目こそならなかったが、試合後にラミレス監督が「非常にいいピッチングだった」と復調への手ごたえを口にする内容だった。
スポーツで「たられば」を言えばキリはないが、阪神・金本監督の「絶妙リクエスト」は今永のリズムを乱した。試合展開の中における、見えざるファインプレーとなった。
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