6月29日に行われた対広島8回戦、3点を追う8回に起死回生の同点3ランを放つなど絶好調ぶりが際立っている横浜DeNAの神里和毅外野手(24)が、歓喜の瞬間から一夜明け、30日の試合前に最近の好調の要因について言及。それが父親・昌二氏(58)のある一言であったと明かした。
神里の父である昌二氏は、沖縄県の豊見城高校で春夏合わせて4度の甲子園に出場し、社会人のプリンスホテルでも投手として活躍した野球人である。
神里は今シーズン、開幕3戦目から桑原に代わって1番でスタメン出場を果たすも、4月末には調子を落とし、スタメン落ちを経験。苦悩の日々を送っている。
そんな迷える神里を救ったのは、父の「バットを少し短く持ったらどうなんだ?」という言葉だったという。
そのことについて神里は「スタメン落ちした4月末、ゴールデンウィークの前に『バットを短く持ち、コンパクトに振る』というアドバイスを父にもらいました。それまでは結果を求めるあまり力んでしまいがちでしたが、おかげさまでインパクトの瞬間だけ力を入れられるようになり、強く振らなくても飛距離が出るようになりました」と振り返り、変化を語った。
今やチームにとって欠かすことのできない24歳のルーキーは、父のアドバイスを経てたどり着いた「指一本」グリップを余す新打法で、スタメン復帰後に輝きを取り戻した。29日の試合でお立ち台に立った神里は、「優勝に近づけるように」という力強い言葉を発して、ハマスタのファンを沸かせた。その言葉が現実のものとなるよう、さらなる飛躍を目指す。
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