2対2の均衡を破ったのは、指揮官が「意外性の男」と称した伏兵の一発だった。
 28日に行われた横浜DeNA対中日の21回戦、横浜DeNAの7回の攻撃、中日先発のガルシアが投じた5球目、144kmの真っすぐを嶺井が振り抜くと、白球とともに「バットが」ハマスタの夜空に高々と舞い上がった。
 打球はそのままバックスクリーン左に飛び込む4号ソロとなり3対2。続く8回にもソトのこの日2本目となる27号2ランで追加点を挙げた横浜DeNAが、中日の追撃をかわして5対3で勝利。嶺井の一発は、チームを勢いづける値千金の一発となった。