日本ハムを中心にプロ野球で活躍した解説者の森本稀哲氏(37)が、プロ入り当時について「この世界ではやっていけないと思った」と、その心境をしみじみと語った。
![森本稀哲氏「この世界でやっていけないと思った」プロ球界入り当時の心境をしみじみと語る](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/1/3/724w/img_13fb0e1140a1ae489d74b7fc3380f196722535.jpg)
8月29日に行われた横浜DeNA対中日22回戦で、AbemaTVの中継に解説として登場していた森本氏は、甲子園を沸かせたドラフト候補たちの話題に反応。将来有望な選手がプロで活躍するための大前提として「プロに入ってどれだけ伸びるか」という部分を強調。新人時代にプロのレベルの高さを肌で感じて「この世界でやっていけない」と圧倒されたという自身のエピソードを披露した。
U-18アジア選手権に出場するドラフト候補たちのリストが中継内で紹介されると、話題は自然と“甲子園のスターはプロで活躍できるか”といった内容に。現役時代は堅守の外野手として活躍した森本氏は「今年は注目の選手が多いし、現時点での能力も高い」と留保しつつ、「プロに入ってどれだけ伸びるかどうかで活躍できるか否かが決まる」とあくまでも“伸びしろ”が重要だと強調した。
森本氏はいつになく真剣な語り口で「過去の実績はドラフトまで。プロ入り後は“どれだけ成長したか”。そこしかない」と熱弁を振るった。さらに実況から「では森本さんから見て“伸びたな”と思った選手は?」と水を向けられると、「それはもう僕ですね」と即答。プロ入り直後に「この世界でやっていけないな、と思いました。(周りの)レベルが高すぎて」と心を折られた経験を明かし、「よっぽど自分のベースを上げないとすぐに首になる」という危機感によって努力を重ねることができたと語った。
「1年目、2年目までは土台作り。とにかく体力をつけようと。3年目くらいから技術でも食らいついていけるような、そんなイメージでしたね」と自身の具体的な成長の軌跡を披露すると、視聴者からも感嘆の声が続出。「名言きたー」「厳しい世界」「ひちょりは良くやったよ」といったコメントが多数寄せられていた。
なお、AbemaTVではU-18アジア選手権の模様を生中継する予定だ。
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