「最高でしょ。投げ方が良い。久しぶりにあれほどしっかり下半身を使って投げるピッチャーを見た気がする。イメージ的には桑田真澄氏を少し力強くした感じですかね」
 谷繁元信氏の口をついて出たのは、数々の賛辞だった。
 第100回全国高校野球選手権大会で881球を投げ、金足農業を秋田県勢としては夏の甲子園で103年ぶりの決勝進出に導いた吉田輝星投手。U18アジア選手権では本来の投球を披露できなかったが、その印象と今後の進路について野球解説者の谷繁元信氏に聞いたところ、「1日も早くプロに行くべき」という言葉が返ってきた。