「最高でしょ。投げ方が良い。久しぶりにあれほどしっかり下半身を使って投げるピッチャーを見た気がする。イメージ的には桑田真澄氏を少し力強くした感じですかね」

 谷繁元信氏の口をついて出たのは、数々の賛辞だった。

 第100回全国高校野球選手権大会で881球を投げ、金足農業を秋田県勢としては夏の甲子園で103年ぶりの決勝進出に導いた吉田輝星投手。U18アジア選手権では本来の投球を披露できなかったが、その印象と今後の進路について野球解説者の谷繁元信氏に聞いたところ、「1日も早くプロに行くべき」という言葉が返ってきた。

 「プロに入れば、もちろん壁に当たる。ある程度の投球はできても、20勝は難しい。それでも、『いずれはプロ野球で』という思いが少しでもあるのであれば、1日も早くプロに進むべきですね」

 その理由について谷繁氏は、次のように続けた。

 「たとえ同じ4年間でも、『メンタル、体力、技術』の3点において、大学とプロでは得られるものに雲泥の差がある。プロで苦労しながらでも、しっかりと体を作り上げ、技術を身につければ、日本を代表する投手になる素質は十分に備えている。日本のプロ野球を輝かせてほしいですね」

 数々の名投手とバッテリーを組み、打者としては対戦をした経験のある谷繁氏に、吉田輝星投手の印象を聞くと、かつて甲子園を沸かせたあの人物の名前が挙がった。

 「イメージとしては桑田さんを少し力強くした感じ。とにかく理にかなった投げ方で、マウンドでの投球や振る舞いからはセンスが感じられる」

 どの点に“センス”を感じるか? の問いには「言葉では説明ができない。パッと見た時の雰囲気です」という答えが返ってきたが、プロ通算27年でNPB史上最多となる3021試合に出場した名捕手の直感は説得力十分。吉田投手の今後の進路、活躍にプロ野球ファンの注目が集まっている。

(C)AbemaTV

9/9 17:55~ 【プロ野球】横浜DeNAベイスターズvs東京ヤクルトスワローズ

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出演者は、解説:、実況:ザック生馬です。