元プロ野球の広澤克実氏(56)が明かした戦時中の野球界のエピソードに、同じ年の頃の女子大学生が思わず「鳥肌が立ちました」とコメントする場面があった。
 広澤氏は10月14日、東京六大学野球の秋季リーグを中継していたAbemaTVに解説として登場。その席で、大学を経て、わずか1カ月の憧れのプロ野球生活を送った後に戦地へ赴き、名誉の戦死を遂げた明治大学の先輩の話をおもむろに始めた。
 「戦時中の1943年、ちょうどこの時期に、六大学の選手にも例外なく学徒出陣の命令が下りました。12月に繰り上げで大学を卒業となり、召集されて戦地に赴くまでのわずかな間、故郷の両親にも会わず、憧れのプロ野球選手としての生活を送った選手がいるんです」