10月25日に行われたプロ野球ドラフト会議で、高校生投手の中で最も注目を集めていた吉田輝星投手(金足農業)は、日本ハムが1巡目で指名、交渉権を獲得した。複数球団の競合も予想された中「外れ1位」で指名を受けた吉田には、ドラフト後に各所から様々な声が上がっている。ヤクルト、巨人、阪神で活躍した広澤克実氏(56)は「今のままだとダメなのは(大阪桐蔭の)根尾君も藤原君も一緒。選ばれた人間なので、大成してほしい」と語る一方で、“育成の日本ハム”と呼ばれることに元MLBスカウトの小島圭市氏(50)は「育成がすごいというけれど、すごくはない」と、一連の報道に対して一石を投じた。

 吉田は175センチとプロ級の投手としては決して恵まれた体格ではない中、今夏の大会を県予選から甲子園大会の決勝まで、ほぼ1人で投げ抜くと、福井国体では自己最速となる152キロをマーク。大学進学を希望していたものの、今夏の経験から一転プロ志望に。ドラフト会議直前まで、複数球団による1巡目の競合が予想されていた。

 吉田の評価については、ドラフト会議後から元プロ野球選手をはじめ、様々な声が飛び交っている。この事象について10月28日、AbemaTVの六大学野球秋季リーグの中継で解説していた広澤氏は「吉田君について、今のままだとダメだとか、もっとこうしなきゃいけないというネガティブな発言がちらほらある。でもね、根尾君も藤原君も、今のままでは通用しない。別に吉田君の問題じゃない。ちょっとかわいそうだなと思う」と、将来を期待される高校生投手に対しての厳し過ぎる評価に疑問を投げかけると、さらに「(日本ハムは)神様が導いてくれた球団だと思って頑張ってほしい。選ばれた人間なので、大成してほしいなと思います」とメッセージを送った。

 そんな中、吉田を指名した日本ハムについて“育成の日本ハム”という評価も同時に出続けているが、これに納得がいかなかったのが、元MLBスカウトの小島氏だ。「育成がすごいというけれど、すごくはない。雰囲気で流されているのを見ないとダメだと思います」とピシャリと言い放った。これまでダルビッシュ、大谷といった高卒投手が大成し、MLBでも活躍しているが「(2人の)イメージがあるが、彼らはどこに行っても活躍していたと思う。ピッチャーについては(他の)高卒はそれほど活躍していない」と、育成について評価されることに首を横に振った。また「広島は自前の選手が活躍しているから強い」と、セ・リーグ3連覇を達成した広島の育成を例に出し、高く評価していた。

(C)AbemaTV

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