大相撲夏場所十三日目、優勝の行方を占う大一番は波乱の結末となった。
 2敗を守って自身初となる幕内優勝を狙う前頭八枚目の朝乃山(高砂)と、まずは二桁勝利を挙げて一場所での大関返り咲きを。さらに3敗を死守して優勝戦線に食らいつきたい関脇・栃ノ心(春日野)の一番だ。
 栃ノ心がはたき込んで朝乃山が土俵に倒れた瞬間、二桁勝利と大関復帰を確信した栃ノ心が小さくガッツポーズ。しかしその直後に「栃ノ心のかかとが土俵を割っていたのでは」と物言いがついた。およそ5分間の協議の結果、「栃ノ心のかかとが出ていた」として寄り切りで朝乃山が11勝目を挙げた。