これぞ将棋界の「最速最強」だ。持ち時間5分、1手につき5秒が加算される将棋の超早指し戦「第2回AbemaTVトーナメント」の1回戦(三番勝負)が7月7日に放送され、藤井聡太七段(16)が増田康宏六段(21)に2-0のストレート勝ちを収め、準決勝に進出した。準決勝では、予選から6戦全勝で勝ち上がってきたベテラン木村一基九段(46)と対戦する。
約1年ぶりの超早指し棋戦。高校生活に、多数組まれる公式戦、イベントで多忙を極めるため「今回はほとんど練習していない」と準備期間を作る暇がなかったが、その強さには一点の曇りもなかった。後手番の第1局では、増田六段が通常の対局以上に激しく切り込まれた。「どんどん攻め込まれる展開になってしまった」と、想定以上に持ち時間を消費してしまい窮地に追い込まれたものの、ここから挽回できるのも地力がアップした証し。見事に挽回し、118手で先勝した。